9月末、お客様より「部屋の柱の下に木屑が落ちている。そして白い虫が出てくる」とお問合せを受け、点検を行いました。
シロアリの活発な時期は梅雨時期前後で、寒くなると活動が鈍くなるのですが、近年温暖化の影響などもあって活動時期は幅広くなってきています。
点検で蟻道や、白蟻の現物が確認できたので、見積後にお客様の依頼を受け、白蟻駆除消毒を行いました。
外壁基礎から伸びる蟻道を壊すと大量のシロアリが出てきます。
こんな感じで家の柱を食べられたらたまりませんよね・・・。
シロアリは空気や光を嫌うのですぐに日陰に逃げていきます。しかし放置するとまた蟻道はすぐに再建されてしまいます。
今回の被害は白蟻の中でも被害が大きくなるイエシロアリです。
被害が大きくなる理由は
1,ヤマトシロアリが巣内生息数1万匹~2万匹に対し、イエシロアリは100万匹に達することもあります。
生息数が圧倒的に多いので、すぐに家を食べつくしてしまいます。
2,分巣という経由地をあちこちに作り、地面から遠い天井や屋根、小屋まですべて食害被害を受けます。ですので一度侵入すると非常にやっかいな白蟻です。
イエシロアリの蟻道の写真では家の外の地面から換気口を伝って床下内へと侵入していることがわかります。
排泄物や土と自分の唾液を混合してこのようなトンネルを作っていきますが、木の中に入ると、食べながら木材の中を進むので発見しにくくなります。
イエシロアリが木材の中を食べながら進んでいる箇所の写真では木の割れ目から入る空気を遮断するように隙間に土が詰まっています。
床下内に侵入した白蟻は木部を食べていくのですが、その際に最も最初に被害が出やすいのが木部と木部のつなぎ目になります。
ですので消毒の際はつなぎ目に穿孔(穴をあけて)薬剤を入れておくことも必要になります。
シロアリの駆除消毒はタケロックMC剤を使用します。日本しろあり対策協会の公認薬剤で、大手のシロアリ会社も多数使用しています。
主成分であるクロチアニジンはシロアリの神経をマヒさせ、確実に駆除します。マイクロカプセル化することで、効果の持続性もアップしました。
近畿大学農学部の防蟻効力試験では様々な環境下でも2日~9日以内に白蟻を全頭死滅させ、コンクリートへの散布でも薬剤が長年吸着して効力が確認されています。
実際弊社で使用しても、かなり駆除、予防効果の高い薬剤になります。
また、マイクロカプセルにより、人体や動物への安全性も確認されています。
床下の土壌、木部にに薬剤散布を終えると、屋内です。
屋内では窓枠や玄関、脱衣所、風呂場など、床下からでは不十分な木部に薬剤を注入していきます。
状況に応じて屋根裏や中天井も消毒を行います。
最後に穿孔で開けた穴を塞いで片付けて終了となります。
今回の現場は1日で終わらず、2日にわたってイエシロアリの駆除を徹底的に行いました。
作業後は1か月以内に保証書を発送させて頂いております。
ありがとうございました。
シロアリに関することなら和歌山に限らず、大阪、兵庫、奈良にも出張しております。
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